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sakataモデル 全ての人々の健康のために(記事抜粋)

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本日は、とても良い記事がありましたので抜粋してます。

是非ご一読ください。

参照元:社会と予防歯科をつなぐCommunication gear
NPO法人「最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会」
西 真紀子 さん記事より

酒田市と「Keep28」
今、酒田市では、80歳で28本の歯を持つ人が続々と増えていることをご存知でしょうか。28本というのは、親知らずを除くすべての永久歯の数です。つまり、80歳まで大切な自分自身の歯を一本も抜くことなく、小さな部分入れ歯さえ必要ないということです。ティーン・エージャーだった時と変わらず、固い物を支障なく食べられ、入れ歯では発音しづらい「サ行」もしっかり話せ、お顔が若々しいままなのです。
このように28本の歯を生涯残すことを、「KEEP28」と名付けて、すべての人が享受すべき目標として掲げられています。しかし、「KEEP28」を実現している80歳を見つけることは、日本全国では大変難しいです。世界全体でも、です。おそらく宝くじに当たるほど稀なことです。しかし、すべての人が、自分が80歳になった時には、そうなりたいなあと思っているのではないでしょうか。そして、それは、宝くじに当たるように、儚い夢だと諦めているのではないでしょうか。
「人生100年時代のお口の健康」
80歳といえば、8020運動というキャンペーンがあります。きっと耳にされたことがあるでしょう。これは、日本歯科医師会と厚生省(当時)が今から約30年前に始めたキャンペーンです。1989年当時、80歳ではほとんどの人が総入れ歯のお世話になっていて、20本の歯を残すことさえ遥かに高い目標でした。しかし、よく考えてみると、他の臓器で、約30%をなくしているレベルを目標にするというのはナンセンスです。10本の指が歳を取るごとに次々になくなり、7本残すことを目標にしましょうと掲げているようなものです。ところが、長年に渡り予防歯科を推進してきた酒田市の日吉歯科診療所や北欧の国々のデータより、後期高齢者に28本の歯が当たり前のように残せることが証明されて、20本で妥協しなくてもよくなってきたのです。
そして、最近の調査から、人生は100年を超えるが当たり前の時代になるということが言われています。80歳をゴールにしていては、とても重要な人生の最後の数十年が、いい加減になってしまいます。首相官邸では、「人生100年時代構想会議」が昨年の9月より開かれて、未踏の人生100年時代を豊かにするための政策が話し合われています。人の寿命が何歳まで延びても、大切な自分の歯を、他の臓器と同じく体の一部として保ち続けること、つまり「KEEP28」は、歯科医療の究極の目標であり、人生100年時代の政策に組み込まれるべき目標でしょう。なぜならお口の健康は、全身の健康にも貢献し、クオリティ・オブ・ライフや生産性を上げること、医療費を減らすことにも大きな影響を与えるからです。
「Keep28を実現する方法」
それでは、どのようにすれば100歳を超えても「KEEP28」を実現することができるのでしょうか。1981年のスウェーデンの論文で、年に一回の検診と問題があれば治療をするという歯科医療と、歯磨き指導やバイオフィルム(プラーク)のコントロールを含む歯科メインテナンスをするという歯科医療を比べて、むし歯や歯周病は前者の方法では防げないことが発表されました。つまり、定期的な検診だけでは、歯を失う原因であるむし歯と歯周病は防げないということが明らかであることに注意すべきです。
この事実を踏まえ、北欧の国々で培われた、確実に歯を残す予防歯科の方法をご説明しましょう。日吉歯科診療所やここに学ぶスタディグループの歯科医院で実施されている方法で、「原因を除去する」という医学的にはごく真っ当な考え方が根底にあるため、「メディカルトリートメントモデル」と呼ばれています。
「メディカルトリートメントモデル」では、始めに、患者さんの訴えをよく聞いて把握します。そして、患者さんのリスクを検査します。ここに言うリスクとは、具体的には、むし歯と歯周病のなりやすさです。この2つの病気が歯を失う原因のほとんどなので、この原因を除去するためにリスクを入念に調べるというわけです。なぜなら、リスクは一人ひとり違うので、原因を除去する方法も個人個人で変わるからです。「メディカルトリートメントモデル」での予防方法や治療方法は完全に個別化されます。
検査内容は、問診、お口の中の診査、X線写真、唾液検査などによります。むし歯ならば、間食をダラダラ食べていないか、糖類を多くとっていないか、歯にバイオフィルム(プラーク)がたくさん付いたままでないか、特定のむし歯菌をたくさん持っていないか、フッ化物を使っているか、唾液の量と質は健全か、というようなことまで検査します。どうでしょうか。むし歯にはこんなにたくさんの因子が関わっていると、ご存知だったでしょうか。むし歯治療は、本当は、「歯に黒い色がついていたら、削る」という単純なものではないのです。そのような治療は対処療法に過ぎず、原因が除けていないので、新たなむし歯の始まりを止めることができません。歯周病も然りで、喫煙、バイオフィルム、歯石、糖尿病などの全身の病気、内分泌、遺伝などたくさんの因子が関わっていて、それを一つ一つ検査し、紐解いていかなければ原因を解明することができません。さもなければ、歯が失われるまで延々と病気が繰り返されます。
リスク検査が終わったら、病気の原因を取り除きます。例えば、食事習慣に原因のある人には、食事のカウンセリングを行い、歯にバイオフィルムがたくさん付いている人には、歯磨きの仕方を指導します。むし歯菌をたくさん持っている人には、キシリトールガムを勧め、フッ化物を使っていない人には、フッ化物の効果についてよく説明して使うようにしてもらいます。唾液の量が少ない人には、その原因が何かを突き止め、薬の副作用ならば、薬を替えてもらったり、唾液の量を補うような方法を取ります。
もちろん、緊急に対応しなければならない歯科処置は、これらに先立って行いますが、基本的には、原因究明の次に原因除去を行い、お口の中の環境がリスクの低い状態に整ってから、削ったり詰めたりという歯科処置を行います。そして、これらの治療結果を定期的、継続的にモニターして再発を予防します。つまり、メインテナンスです。ここまでが「メディカルトリートメントモデル」の一連の流れです。
「メディカルトリートメントモデル」を始めるのは、若ければ若いほど有効です。歯が生え始めたばかりの0歳の赤ちゃんから行えば、100歳を超えて「KEEP28」を実現することは、それほど難しくはないでしょう。日吉歯科診療所は1980年に開業したので、現在80歳の人たちは、中高年になってから「メディカルトリートメントモデル」を始めたわけですが、その前に処置された詰め物・被せ物の「爆弾」を抱えながらも、再発や進行を許さず、「KEEP28」を実現している人が増え続けています。これから先、中高年より前から「メディカルトリートメントモデル」を始めた人たちは、もっと確実に、簡単に「KEEP28」を実現するに違いありません。
日吉歯科診療所の活動は、今まで、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、書籍、インターネットなどの様々なメディアに紹介されました。記憶に新しいところでは、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」(2014年)、テレビ東京の「カンブリア宮殿」(2016年)、同じくテレビ東京の「日経スペシャル未来世紀ジパング」(2018年)があります。2015年には日吉歯科診療所の熊谷崇歯科医師に、酒田市功労表彰が授与されました。それに先んじて、海外からも多大な注目を浴びて、1999年にスウェーデン・マルメ大学の名誉博士号を授与されました。タイの新設歯学部では、4年前の開校以来「メディカルトリートメントモデル」を授業のカリキュラムに取り入れています。
一歯科医院だけの働きで、「メディカルトリートメントモデル」をコミュニティ全体に普及させることは不可能です。酒田市では、日吉歯科診療所を中心に、「メディカルトリートメントモデル」に賛同する他の歯科医院、一般医療機関、教育機関、研究機関、企業などの連携が発展し、お口の健康から全身の健康を守る一種の社会システムとして機能しています。これらの組織を束ねているのは、「酒田市民の口腔内の状況を世界一にすること」という方針です。厚生労働省の有識者懇談会「保健医療2035」の座長で、東京大学教授の渋谷健司先生は、この連携を「Sakataモデル」と称して、日本の保健医療が、分野を越えて社会全体で少子高齢社会の課題を乗り越える形として評価しています。2018年の1月12日号のBritish Dental Journalにて、「Sakataモデル」は世界に向けてその名前を始めて発信されました。先進国は、どこも一般医療費、歯科医療費の膨張に悩まされており、「Sakataモデル」は解決の糸口として注目されることでしょう。
「Sakataモデル」の具体例を挙げると、例えば、様々な企業(平田牧場、上喜元の酒田酒造、冷暖房のサーモテクノ、ホテルリッチ&ガーデン)が、従業員とその家族のために、「メディカルトリートメントモデル」のメインテナンスの部分を経済的に補助しています。この部分は、国民健康保険に含まれないので自費診療の枠ですが、企業が補助することで、患者さんとその家族がメインテナンスを続けやすくなります。
企業の側では、患者さんとその家族のお口の健康が守られることで、全身の健康やクオリティ・オブ・ライフにも貢献して、結局、医療費が削減でき、さらに、生産性も上げることに繋がるという利点があります。
研究機関では、鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所で、唾液と全身の病気の関係についての研究を推進し、医学、そして、地元の発展に尽くしています。校医を務める小学校では、養護教諭の全面的なバックアップにより、劇的に児童のむし歯の数が減り、浜田小学校は「全日本よい歯の学校表彰」の文部大臣表彰を受賞したこともあります。
自費でメインテナンスを受けている患者さんが転勤で酒田市を離れてしまっても医療の質が途切れないように、「メディカルトリートメントモデル」を受けてもらえる全国ネットワークも構築しています。毎年、この全国ネットワークは、酒田市に集まり、ミーティングを開くことによって情報共有を密にしています。昨年のミーティングは、北海道から沖縄まで約800人の参加者が集いました。新しく登場したのがクラウドを使ったサービスで、上述したリスク検査の結果や写真を、患者さん自身や紹介先の歯科医院とインターネットを用いて共有できるようにしています。メインテナンスを自費にすることで、このような様々な価値のある新しいサービスを追加できる自由度があり、歯科医院側でも保険の制限なく、患者さんの健康を守ることに注力しています。
「酒田市民の口腔内の状況を世界一にすること」を実現するために、「Sakataモデル」はこれからも発展していきます。そして、水面に投げた石から広がる波紋のように、酒田に投じられた「KEEP28」が、日本全国へ、世界中へ、すべての人々の健やかな人生のために広がっていくことを望んでいます。

これを読んで皆さんはどのように考えられるでしょうか?

私は今行っている医療をもう一度見つめ直し、もっと努力しないといけないなと感じました。
これからもメディカルトリートメントモデルを皆様の口腔の健康のために行っていきます。





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